[ 担当:橋本 ] 2013年3月6日



 春といえば満開の桜!を連想する人が大多数でしょう。豪快に咲き誇った桜の大木は、それはそれは豪華絢爛で美しいものです。もちろん京都には桜の名所が数多くありますが、いやいや、京の春は「梅」で始まるのだと、私は思うのです。

 いち早く京の春を感じに、 梅の名所、北野天満宮とその界隈をぶらりと散策しました。




 京都伏見店から北西へ約30分。北野天満宮は交通量の多い今出川通りに面している。多少混雑はしますが、京都伏見店からは右左折も少なく、それほどややこしい道中ではありません。「北野天満宮前」の信号を曲がるとすぐに駐車場の入り口があり、二輪はゲートの脇から入ることができます。


北野天満宮、楼門脇に停める。

 特に二輪スペースがあるわけではないのですが、駐車場の一番奥に停める(楼門脇スペース、空いていれば境内へのアクセスは抜群です)。ただ少々段差もあるので、重量車などにお乗りの方は、四輪スペースに停めても問題ないそうですので、そちらをご利用いただくのが賢明かと思います。

 事前に駐車料金等を問い合わせると「ご参拝の方からは料金は頂戴しておりません」とのこと。正面の看板には「1時間以内」とあるが、時間設定も特にないとのことなので良識の範囲内で有難く利用させてもらいます。

 駐車時間は夕方5時まで。毎月25日は縁日が開かれるため、駐車場は終日利用不可なので注意。


【 梅 】


 梅の木をじっくりご覧になったことはありますか?

 見事なまでに豪快に咲き誇る桜とは対照的に、冷たい空気の中、ひっそりと花を咲かせる梅。桜のような豪華さはないけれど、形の良い枝ぶりと、香水のような香りを漂わせて静かに咲く小さな花には、上品なたたずまいを感じます。

 寒さが残る時期だからこそ、たったひとつ咲いた梅の花に春の足音を感じ、人の心を温かくしてくれる。それが梅の魅力ではないでしょうか。


 北野天満宮は、ご存知学問の神様。菅原道真公をおまつりしたのが始まりといわれ、道真公が梅の花をこよなく愛したという伝えから、境内には50種類2000本の梅が植えられています。

 四季折々の中でも2月〜3月の梅の時期は、梅の花と甘い香りが境内いっぱいに漂い、京に春を呼ぶ風物詩となっています。







 牛は天神様の神使(お使い)とされ、境内にもたくさんの牛の像「なで牛」があります。 この牛の像の頭をなでると頭がよくなるといわれており、特に受験生には大人気! たくさんの方が撫でていくので、牛の頭はピカピカに輝いています。
 
 人間、いくつになっても賢くなりたいものです・・・(牛の頭をナデナデするカミさん)。そしてもちろん参拝も忘れずに。



 この冬の寒さ(2013年3月6日現在)で今年の梅の開花は大きく遅れているとのことで、予定を1週間遅らせての散策でしたが、まだ4分〜7分咲きといったところだろうか。

 ただ梅の花というのは満開よりも、ちらほら咲きの方が早春らしくて、風情があるように思えてなりません。そしてなんといっても花の香りの良いことといったら・・・、男の私でも素直に「いい香りだなぁ」と思えるんですよ。

 境内にはこの時期にだけ開放される「梅苑」があり、お茶菓子付き1人600円を支払って中へ入る。早咲き〜遅咲きまで様々な種類の梅が植えられており、長期間楽しむことができるのですが、今年はまだつぼみの枝が目立ちました。3月中旬頃までは楽しめそうです。

 老舗京和菓子店「老松」の梅茶と、梅をあしらったお茶菓子を頂く。春の日差しの中で梅茶を頂き、ホッコリ気分を楽しめましたが、風情はあるとはいえもう少し花数があればなぁとも思ってしまった。梅の木のせいではないけれど・・・。



【 団子 】


 梅苑で花の写真を撮っていると、カミさんがどんどん早足で先に進んでいく、「お団子!早く行かないとお団子が無くなる!」。  なんだ、食い気か。と思いながらも甘い物大好きの私、団子が無くなると言われると・・・、先を急ごう。

 北野天満宮の門前町には、豆腐や湯葉を使った食事処や和菓子処が数多く立ち並ぶ。この梅の時期と毎月25日の縁日には特に混雑するので、早めに行くことをおすすめします。



 天満宮の門前菓子でもある、1682年創業の「粟餅所 澤屋」の粟餅。作り置きをせず、注文を受けてから目の前で作り始めます。といっても、店内で食べられるのは粟餅だけなので、注文せずともテーブルについてしばらくすると、ほうじ茶と一緒に運ばれてきます。

 作りたての柔らかな、きなこ餅が2つとあんころ餅が3つ、そしてたっぷりのほうじ茶がついて550円。結構食べ応えもあります。持ち帰りもできますが、柔らかで温かい作りたてを食べるのがお勧め。お餅が無くなり次第閉店するので、お早めにどうぞ。



 粟餅と並ぶ門前菓子の「長五郎餅本舗」の、その名も長五郎餅。その昔、豊臣秀吉が北野天満宮で大茶会を催す際、長五郎という和菓子職人が献上した丸餅を秀吉がいたく気に入り、長五郎餅と名づけるよう命じたのが始まりとのこと。

 こちらは2個入りから販売しているのが嬉しい。こちらは自分土産に持ち帰りました。コシのある丸餅の中に上品な甘さのこしあん。 はい、はっきりいって旨いです。

 本当はもう一軒、餅屋さんに行く予定で、店の前の人だかりが気にはなっていたものの、まだ大丈夫だろうと思いつい油断、再び戻ってきた時にはすでに閉店の張り紙が・・・、しまった!



【 職人 】


 北野天満宮〜芸舞妓さんがいる花街、上七軒から東側は西陣と呼ばれる地域。全国的にも有名な西陣織の産地として栄えた地ですが、現在伝統工芸を引き継ぐ人はぐんと減ってしまったそうな。

 しかしながら、狭い路地に建ち並ぶ昔ながらの京町屋で人々が普通に暮らす中に、織物職人の古くて小さな工房がポツポツと、観光地ではない古都の風情が色濃く残る、数少ない地域でもあります。

 そして今では、その風情を好む様々なジャンルの若い職人が古い町屋で暮らし始めているそうです。


 織元さんの店の軒下に並べられた、西陣織の帯見本(ハギレ)を物色中のカミさん。高級絹織物でも、1枚1000円前後のハギレなら財布にやさしい。和小物好き、手作り好きの方へ、こういう変わったお土産も喜ばれるかも知れませんね。



 そうそう、弊社製品にも魅力ある西陣織キーホルダーがあります。こちらは京都伏見店限定販売(通信販売不可)ですので、京都へそして京都伏見店へのご来店記念にいかがでしょうか。
西陣織キーホルダー 2,500円











 奥の建物が織元さん(現在は廃業)、そして両側に職人さんたちの住む長屋。昔はこういった形態の「職人長屋」が数多くあったそうです。今でいう社宅のようなもの。

 修学旅行では訪れることのない、寺社仏閣とはまた違う、飾らない古都の風情がここにはあります。オートバイを置いて、少しだけ徒歩で足を伸ばさなければなりませんが、「大人の修学旅行」では、こういった路地にある「古都の片隅」も、ぜひ訪ねて頂ければと願うのです。





  新旧入り混じる職人の街だからこその、ひっそりと隠れた旨い店、意外な掘り出し物に出会うこともあります。オートバイどころか、自転車1台が通るのがやっとのような路地もありますが、地図を片手にこういった路地を覗き込むのも、京都の楽しさでもあるんですよね。



梅と団子と職人と。

終わり



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