[ 文:橋本真由美 写真:橋本道継 ] 2013年11月13日



 ご無沙汰しております。今回の京都巡りは、ちょっとした
「穴場」をご案内しましょう。

 そこは観光名所からは少し外れた場所、懐かしさいっぱいの昭和の香りを解き放つ、昔ながらの商店街。よく見ると京町家もあちこち残っています。けれども何故かお洒落なイマドキの人々も多く行き交う、何だか不思議なスポットでもあります。


世界遺産でもある元離宮二条城から徒歩で5分ほど南に下がった場所にある、「京都三条会商店街」。長さ800メートルのアーケードに180店舗が立ち並んでいます。

 キャッチフレーズが「365日晴れの街」。 なるほど、アーケードだから確かに雨に濡れる心配はない。・・・のもありますが、それだけではない「何か」があるようです。
どうです、堂々たる「昭和」な面構え。




 車も通ります。自転車軍団も人も(お婆ちゃんの手押し車も)ごちゃごちゃになって通ります。アーケード下でもれっきとした車道(午後2時〜9時は車両通行禁止)。


 とりあえずお腹が空いたので何か食べることに。

 味噌屋を営んでいた建物をそのまま使った、中華料理屋さんです。

 それにしてもかなり重厚な店構えの味噌屋・・・じゃなくて中華屋さん。ジューシィな小籠包が人気で連日賑わっています。お値段もランチ800円〜1,000円とリーズナブル。

 昔ながらの京町屋に中華色・・・何故だか似合っています。



 履物屋さん、間口1.5m・・・くらいかなぁ。

 中古の暖房器具から蛇の目傘、一個100円の洗面器まで・・・つまり何でもリサイクル屋さんです。

 天ぷら屋さん、こういう場所にあるってだけで美味しそう・・・。


 八百屋、豆腐屋、ロープ屋、荒物屋、自転車屋に、うなぎ屋。昔の商店街ってジャンル無関係でしたね。かと思うと、オシャレなお店も、間に挟まるように点在しています。

フレンチアンティークのお店。 チョコレート専門店。

 とても素敵な帽子屋(知る人ぞ知る有名店)さんがあって、我が店長も私におねだり継続中。お値段も素敵なのでまだ許可していませんが・・・この日は定休日でお休み。



 靴の修理屋さん。(とっても男前な)オーナーさんの趣味である、オートバイと自転車が目印です。京町家に無骨な機械。旧い建物は何だって似合ってみせる懐の深さがあります。
(我が店もそう感じます)


 商店街のお話を伺うと、ここも10年ほど前までは、いわゆる「シャッター通り」だったそうですが、それではイカンと商店主たちが一念発起、数々のイベントを企画して露出機会を増やして人を呼び、さらに若い人たちの「商店街がオシャレ」という感覚が火付け役となって、自然にその世代のお店が増えてきたのだとか。なので商店街のお客さん層も老若男女、多種多様です。




 道路に長々と落書きが。先日、某芸人さんを招いて、「道路に夢を書きましょう」という落書きイベントが開催された名残とのこと。今の理事長さんが大のイベント好きで、月に1度は必ずイベントが催されるそうです。

 並々ならぬ努力の甲斐あって、今や雑誌やメディアにも取り上げられる、京都の名物商店街になりつつあります。



 とはいえ、こうやってほのぼのと地域の子供が普通に外で遊ぶ風景や、ベタな京都弁の案内放送や商店街のテーマソングがエンドレスで流れているのを聞くと、やっぱりホッとするような感覚を覚えるのは、きっと私だけではないと思いますよ。

 そして何より、この商店街には、地域の人々の活気が感じられます。「365日晴れの街」って、こういうことなのかも。



 マラソンランナーの野口みずき選手が、雨の朝の練習場所として、この商店街のアーケードの下を走ってトレーニングを続けていたことから、あちこちに横断幕やうちわが置いてあります。

 京都在住の外国人茶道家がオーナーをしている、雰囲気抜群のカフェ。着物姿のお客さんには割引があります。奥様、いかがですか?

 小さなドーナツ屋さんでおやつをひとつ。さりげなく、味のレベル高し。

 商店街の西端にある、行列のできるお肉屋さんです。ここのお店の手作り弁当は絶品なのだとか。まだ私たちも行っていないので、どなたか買って食べて感想をお寄せください。


 長さ800m。長いようで短く、短いようで深く、味わい深い。そして活気があり、旧い京都らしさもちらほら。飾り気のない「普段着の京都の街中」を楽しんでみてください。「365日晴れの街」ですから、雨天決行で。


    〜365日晴れの街〜 京都三条会商店街  終わり

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